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青森にいた日 4かいめ

って、しつこいけど。
まあいいか。
今回は驚いたことを書く。
青森で一番驚いたのは、本当は、郵便局のことだ。
青森の電車が通ってないほうは、過疎がすすんでいた。通りかかっただけでそうわかるような進み具合だった。酒屋は腰のまがったおばあちゃんがひとりでなさってたし、店鋪の改築もできないようすだった。たまに会う若い人は故郷が好きそうで頼もしく、もしかしたらこれからなにか変わるのかもしれないけどその時は、まだまだ不安な町並だった。
だって明らかに年齢は高かったし時間は過ぎていくのだ。
小さい商店も、食堂も、みなおじちゃんおばちゃんが頑張ってる。
そしてこれらのお店が町にどれだけ必要か。
大きなスーパーがどれだけ遠いところにあって、車がなくちゃならない生活をなさってるか。
でも郵便局は必ずある。
商店もないような町にも必ずある。
さすが郵便局!なんて、わたしはちっとも思えなかった。それはいけないことかもしれないけど。大切な施設かもしれないけど。
5時で閉まってしまう郵便局よりなんとなく、ATMのあるコンビニが同じ間隔であった方がいいように感じるのだ。なにもない古い町を、歩くと余計わかる。郵便局どうしが近い。そして何よりも立派だ。そして商店は、なかなかない!
難しいことだし、この不便さで十分なのかもしれない。ATMの使い方や、荷物の配送手続きをコンビニで丁寧に説明してもらえるかわからない(や、大丈夫だよな、ふつう)。でも本当に便利に機能して、町と、人びとの心を潤すのは「お店」であるような、気もする。

竜飛岬に行った時、あの津軽海峡冬景色が流れる塔の前でハッピを着た郵便職員が毎日バンで駆け付け、竜飛岬切手を売っていた。客はそんなにいないであろうに。
誰もいないその広場で頑張ってるようすが遠くからも見えて微笑ましかった。
暑中見舞いを書いて、そこで出すことにした。「竜飛岬記念印を押しておきますね!」と嬉しそうに言われた。
それが最大の仕事であり、今日はこれで店終いなんだろうなあと思わずおもってしまった。でもそれも仕事でそれも人生なのだ☆
by nemotyucac | 2006-08-08 02:12 | travel and stroll

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