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交換関係について、見えたこと

菊地敦己さんと久木元拓さんのトークショーを拝聴しに行った。「アートとデザインのはざまで。」主題はアートマネージメントとはなんだろうかということだった。
そのお話の中にはやっぱり今自分が欲してることが沢山ちりばめられてて、聞いてて少し泣けてしまった。主題のなんたるかは、わたしの日常の疑問のなんたるかに繋がっていたりした。それは人との関係性のこと。

マネージメントという言葉から浮ぶ立場と関係と役割は、上から下への流れな気がしてたけど。
彼らが実践して培ってきたそれは、力関係ではなく、その流れにのる船を大勢で操縦してるようなイメージだった。
船のどの部分を受け持つか。それぞれが信頼しあって声掛け合って、あてがわれた作業を完璧にこなしてこそ、順調に進んで行く船。イメージは「がんばっていきまっしょい」?
話は逸れるけどわたしは、ここ数年得意分野の操縦と、不得意部分の操縦を同時ににこなそうとしてた気がする。
そしてどちらも不完全で、焦ったり不満足だったり。
ひとには役割があって。
きっとそんなに同時にいろいろできないし、得意分野の役割をはたすだけでもどれだけパワーや知識が必要か。
そしてその役割は、まわりを固める人々にとっても必要であり重要だったと。また認知されないことには起動されないと。そんなことを思った。
人との関係の当たり前なこと、支えあい認めあうということが、どれだけ自分にも還ってきており同時にまわりにも与えているのか、交換関係という言葉の意味を深く知った時間だった。
しかしそこにはスペシャリストの必要性もあるだろう。燃料部分なのか顔なのか(ここではタイタニックのイメージ?)
わたしにもスペシャリストと認めてる人がおり、サポートをしている。その人は大航海ができるからだ。しかしその人は、わたしのサポートをなかったことにしている。わたしの仕事は決して日の目を見ない、陰の仕事。今回のトークで、その陰の仕事だって必要だしあって全然いいじゃない!と思えたと同時に、また陰の仕事をしている人がいるという事実を、認めて欲しかったのだと思えた。
陰でも、0じゃないんだよね。
そこを見間違えてはいけないんだと。

菊地さんが「考えを巡らせて。常に考えて」とおっしゃていた。ただ流されていくのではなく、操縦すること。ほんとそうだ。
正しいマネージメントというものに、わたしは本当に美しい人間関係を見た☆もちろん不正のない心のあるものに限るけど。そんな関係が今後築けたらいいな。

これらのわたしなりの解釈の、明るさの、きっかけをくれたのは誘ってくれた友人だ。わたしは話を聞いてる途中からこの、交換関係という言葉もとても前向きに捉えられ、その友達のことを愛しく思った。殻が少し割れました。よかった。感謝!
by nemotyucac | 2006-06-07 02:46 | thinking

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