街が斜めに遠ざかる について

「文明としてのツーリズム」(今月のダ・ヴィンチに紹介されてます)最後のページに書かせて頂いた言葉です。とても拙い。
どうして絵を描くのか、どういう想いで描いてるのか 
これを書いたことは自分を顧みるきっかけとなりました。

http://cre-8.jp/snap/163/
15枚目の絵


 「街が斜めに遠ざかる」(2003年作)について                 
                                   根本有華

 「なくしものを探す旅」というテーマで個展をした。その時にこの絵を描いた。機上からの眺めだ。
 引越ばかりで過ごしてきたわたしのなくしものは「故郷」だ。現実にそんなことはないのに、いつも辿り着く場所を探している。だから、旅をする。世界のどこかに心が立ち止る街があるような気がして、ふと時間ができれば旅に出る準備をする。なにより、わたしは旅が好きなのだ。
 車窓からの眺めに心が掴まれるのは、去っていく場所が在るから。戻れない景色を思う淋しさばかりが残像になる。それらを懐かしみ、描いている。
 展覧会場はカフェだった。道川氏とはそこで出会った。彼はその店の常連であったが会期終了三日前まで絵に気付かなかった。いつも座る場所からは見えなかったのだ。その日に限ってたまたま違う席に座り、この絵に気付いた。そして立ち上がり絵の正面に向っていた。
 偶然にはっとさせられることは確かにある。或る日、離陸直後の機上から見た街。それは深く青い海の揺れる波光、そして水底に沈む小石に映った。届かないから美しいと救われた気がして、この絵を描き展示の最後に置いた。その理由を道川氏は瞬時に酌んでくれた。いまはすべての新しい出会いに、居場所を見つけたような、そんなあたたかさを感じている。
[PR]
トラックバックURL : http://nemotyucac.exblog.jp/tb/1310500
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Tracked from 草仏教ブログ at 2006-09-16 03:41
タイトル : 七番目の方角
グレート・スピリット(偉大な魂)であるワカンタンカ(創造主)は、六つの方角を決めた。 すなわち、東、南、西、北、上、下である。 しかし、最後にもう一つ、七番目の方角を定めたのである。 この七番目の方角は、すべての方角のなかでもっとも力にあふれ、 もっとも偉大な知恵と強さを秘めている方角だったので、 グレート・スピリットであるワカンタンカは、 それを簡単には見つからない場所に置くことにした。 そしてそれは、人間が何かを求めて道を歩む時、いちばん最後になって 気がつく場所に隠されることにな...... more
by nemotyucac | 2005-10-07 03:36 | other works | Trackback(1)

根本有華 ポートフォリオブログです。All rights reserved.


by nemotyucac